旅の記録~2日目

旅の記録~2日目

今日はお山に出かける日。
「風が強いな」と窓の外を見つめながら、森くんが一言。
6時起床、6時半朝ごはん、7時お家出発、8時お山到着。



朝ごはん
・メザシ
・ほうれん草のシラスのせ
・玄米ご飯
・味噌汁
・トマト
・レタス
・紫キャベツ
・セロリと鶏肉の胡麻和え

お山の目的はキャンプやボルダリングではなく「クライミング」だ。
クライミングは「落ちる=死ぬ」という人間の本能を刺激し、集中力を目覚めさせるアクティビティー。

パーキングから歩いて30分、屋根岩へ。
ローカルの兄弟のクライマーと合流し、森くんが天狗のようにスルスルと登って行った。
そこから5時間、姿を見ることはなく、自然を堪能していた。

(課題へ挑む、森パパの後ろ姿)

 

森くんは“好きなフィールド”に住むことをチョイスした。
移住した北杜市では、お家から1時間で「日本のヨセミテ」と比喩されるクライマーの聖地がある。
登れる条件が揃ったとき、さっと車に乗って行ける。天気が良ければ、大好きな家族も連 れて行ける。

クライミングを通じて、確かな自分と触れ合い、どんどんと“大きな幹”を育てている。
この土地で、豊かな森を創っていく姿、私は楽しみだ。

 

(森くんは会うたびに、表情が和やかになっている)

 

真っ白な雲で、太陽が隠れると、肌寒い5月。ポットに入れてきた生姜湯がおいしい。
東京でのほっきーは、終電では帰れない業界で、働いていた。
八ヶ岳から東京に戻る時は「どっちのフィールドにいる時が、現実なんだろう」と感じていたそうだ。
移住をしてからは「豊か、四季を感じられて」と和やかに話していた。
森夫婦は同じ気持ちなんだろうな、陽の光とともに、心もあったかくなった。

昼ごはん
・サンドイッチ(卵と紫キャベツの酢漬け)
・レーズンとナッツのパン(わざわざ)
・小ざさの最中2個(あんこ、白あん)
・生姜湯
・スノーボールクッキー

(今、ココにある。家族がいて、健康でお家がある。それがシンプルで幸せ)

 

まるまる遊んで、大人1人1,120円(キャンプ場の入場料300円、温泉820円)なり。
森くんが「自然の中で身体動かして、温泉入って、ご飯食べて、それで良い」と言った。
己の「幸せの基準」を知ること。みんなの喜びが、目の前に現実化した一日だった。

 

(帰り道に夕日が見れた。ほっきーが「最高」と呟いた。移住してから新しい口グセ)

 

夜、森くんがジャンベを鳴らした。
ほっきーが唄った。ちーちゃんが踊った。
果報を聴きながら、私は森一座のあつあつの夕ごはんを作った。

夕ごはん
・餃子(吉祥寺のみんみん)
・玄米ご飯
・エリンギの七味醤油焼き
・しめじと卵の炒め物
・カレーうどん
・味噌汁
・日本酒

 

ごちそうさま、おやすみなさい。