旅の記録~2日目

旅の記録~2日目

起き抜けに味噌汁を一杯。養父の朝はスッキリ爽快。

道の駅ようか但馬蔵。ここで図らずも、ここは美味しい牛さんがいるところだ!と自覚。山椒だけじゃなくて、肉も食おう!と。養父市は但馬地区なんだ。

開かれた家を考える

八木地区の空き古民家へ。入江ご夫妻と会う。お二人は元々知人のものだったこの家を購入され、有効活用したいと思っている。そんな折に菅野くんと出会い、今日見学とお話ができることになった。

若い人たちの笑い声が通りに響くだけで嬉しい。奥様のその言葉が印象的だった。地域や生活がもっとよくなるには下の世代が重要で、そこに対して働きかけていくことがすごく自然なことなんだと。そう考えている様に思えて、話をしている最中とても居心地がよく、楽しかった。

旦那様は部品メーカーの社長。最近、博士号をとったり、新たにエンジニア部門を作ろうとしていたり、ドローンにも関わっていたり、新しいことを始めることにとても前向きだ。

このお二人が所有している物件だから、すごく素敵に思えた。広さは十分。小さい段々畑もある。蔵もある。地域の知人が定期的に掃除してくれているとのこと。その地域の方々に還元できる様な使い方がしたいと。
色々な人がご夫妻と動いていける様に感じた。
養父の中にはこういう動きがあふれている気がする。Good Valleyがここにもあった。

お昼に道の駅ようか但馬蔵にて豚を食べる。

信じて力を引き出す

午後に向かったのは「西村農園」。オーガニック農園。ここはすごい。山間の傾斜地で、固有種を中心にした野菜づくりをしている。基本的に肥料はあげない、水もあげない。野菜そのものが持つ生きてく力を最大限にして育てる。大気中の水が欲しくて、茎や葉にびっしり産毛の様なものが生えている。

その力強さに驚く。食べれば、水々しくて甘い。本来の生物の力に感動する。この農法で30年以上、この地でやっていると。

オーナーの西村さんの想いが伝わってくる。笑顔が良い。

そこで働く瀬戸さん。畑を案内してくれて、逞しくて美味しい野菜をいくつも食べさせてくれる。毎日畑を観察して、野菜の状態や畑の状況、次に作る野菜のことを考えていると。でも、その観察からわかることや観察の深さが西村さんには全然敵わないと。

相手を信じてその本来の力を100%出せる様にする。これってすごい忍耐と観察が必要だ。
野生の畑の中で、「本来の力を出すことが一番上手くいくことなんだよな」って認識した。

養父は遠い。帰りの電車が16時。あっという間に時間がきて、急いで駅へ。
養父は空白地帯と思ってたけど、そんなことは全然なかった。
なにかと読めない街 養父は、GoodValleyあふれる素敵な街だった。