旅を終えて

旅を終えて

旅を終えて

スタートアップは、お金持ちになることや有名になることを目標とする、押しの強い人間がやる事だと思っている節があった。しかし、実際に話すエストニア人は皆シャイだった。週末にはキノコ狩りを楽しみ、お酒を飲んで騒ぐ外国人観光客を困惑の眼差しで眺め、エストニア人同士のミーティングでは5分以上沈黙だけが流れることも少なくないという。
エストニアの人たちにとって、限られた資源で食べて行く手段がたまたま時代の流れにあったテクノロジー産業だったのだ。今回エストニアに訪れたことで、起業は特別な人がやることではない。起業することは、人間らしく生きるための手段だ、という確信を得たように思う。