itinerary tour in 川越 レポート2~しおかわえりなさん

itinerary tour in 川越 レポート2~しおかわえりなさん

旅前

「川越」と聞いて一番初めに思い浮かんだイメージは「近くて遠いまち川越」。小江戸な街並み。
いつだか川越への誘致テレビ番組で若い女性向けに浴衣を着ながら街歩き、買い物、美味しいお食事、古民家カフェで女子会を日帰り観光を楽しむ。なんて、なんとなくそんなイメージが刷り込まれていた。
そんなイメージのなか、去年の11月地元から両親が旅行へ行きたいとのことで、一泊二日の旅行先に選ばれたのが偶然にも「川越」だった。

そのときは「ホテル三光」にて現地集合だったのだが、温泉と大衆演劇を堪能した。
大衆演劇は一度テレビでみたことがあったのでそれを間近で観ることができて良かったし、こういうちょっとした郊外のホテルや旅館でよくある光景なのかは分からないが、毎夜公演をやっているようだったのでこれも一つの風物詩なのかもしれない。

男優さんの演じる女役の女性らしい艶やかな視線と仕草は女性として見習わなければと思った夜…

さて、次の日は「蔵造りの町並み」や「菓子屋横丁」、「川越氷川神社」などいわゆる観光客で賑わう通りやスポットを回った。私や父は早々に観光し終わったが、特に母親は買い物が大好きなので「唐桟」(とうざん)」を愛でたりとなかなか楽しんでいたようだった。

妻の買い物の荷物持ちをさせられるのは夫の役割としてデフォルトなのかもしれない

また、以前「川越高校」出身の友人がある映画の撮影地だということを教えてくれた。その映画とは、なんとあの矢口史靖監督作品の「ウォーターボーイズ」の舞台であり、夏の青春の代名詞とも言える代表作のファンとしては、ぜひ現地をみてみたいところだ。
(矢口史靖監督他作品の「スウィングガールズ」は私の故郷山形県米沢市を含めた置賜地方全域が撮影地となっており、親近感が湧くことは当然のことなのかもしれない…)
正面口を車で通り、裏山へ。残念ながら場所的に舞台のプールを見ることはできなかったが、校舎を見ることができた。

木々で隠れているが映画のなかで男子生徒たちが校舎からプールを眺めている場面が目に浮かんだ

旅中

その後、縁あって約7ヶ月ぶりにこのtineraryツアーにて再び訪れることになった。
今まで調べたことがなかったが、調べてみると最寄駅の中目黒駅(東急東横線)からなんと!乗換不要で川越駅(東武東上線)まで52分。思ってたより川越はずっと近い。という印象。気軽に来れそう、と思った。

川越駅前はざっくりいうと地元の人の生活のインフラ、本川越駅から北部は観光地という感じ。

【80%】
街キャンをきっかけに⽴ち上がった 家守会社80%は川越の街の空き家物件を対象に再活⽤を進めている。 すずのやはその1号物件。 グリンコーヒー、コッペパン、コワーキングスペースなど色々な店舗が入っている。
コワーキングスペースは、真ん中の机が可動式上に上げれたりとハイスペックで、驚いた。
利用者もいて、価格も良心的で利用しやすいとのことだった。
内装もかなり好みの雰囲気だったので、どこかで真似させていただきたいなぁと思うほどワクワクする作りや工夫でいっぱいだった。

 

【coffee post】
5月から始まった自転車コーヒ屋さん。店主の川島さんは日によって空き地と中心街と場所を替えてコーヒーを提供している。
空き地の方は普段観光客は絶対通らないような通り。お客さんも地元の人ばかりらしい。
なぜ縁もゆかりもない川越で始めたのか聞いてみた。
「普通は自転車で飲食の営業許可証は取れないらしいが、なぜか川越市はOKだったんです」と。
川越は建築基準法など色々と厳しい制約があるイメージがあったが、そんなことはないのかもしれない。
自転車で商売したい方はぜひ川越をオススメしたい。

テラスと椅子はお客さんに頂いたらしい。愛されキャラの雰囲気を醸し出していた

【Pieni Kota】
この日は蓮馨寺境内広場で川越Farmer’s Marketが開催されていた。
個人的に骨董品が大好きで、素敵なアイテムを出店しているお店が多く、じっくり見てしまった。
川越市の端の方に小さな小屋を建てて、ご夫婦で骨董品とコーヒーを提供しているらしい。
完全に私的好みのお店でした。


一輪挿しとかに素敵なアイテム

https://ameblo.jp/pieni-kota/

 

【kikono】
素敵な帽⼦と雑貨のお店。ここもかなり私好みのお店。
すずらんのモチーフの刺繍やアクセサリー藤バック、青色の帽子、古着etc…
お店の方と西村さんがはじめましてのようで、お店の方の詳細はそんなにお聞きできなかったが話がどんどん弾んで繋がっていく様と西村さんの巻き込み力を間近でみることができた。


この麦わら帽子は本当に欲しくなった!

http://www.kikono.net/

二つのお店をみて感じたこと。夫婦で一緒にお店をやっているって、とても素敵だ。
そして、後で調べてみたらPieni Kotaさんとkikonoさんは合同イベントを行っていたことがわかった…!
やはり素敵な雰囲気を出してるお店同士、引き合うものなのだなぁと。

前回行った時にはなかったお店もいくつかできていて、日々進化している町なんだなと感じた。
個人的には日本らしいノスタルジックな感じも外国っぽいヴィンテージ感のあるお店や町の雰囲気がたくさん感じられてとても楽しめた。




旅後

今回は半日のみの、限られた時間内でのツアーだったが、こんな感じの感想を持った。

・新しいコトが始まる予感
・楽しい人がたくさん集まっている場所
・古くからあるものと新しいものが融合し老若男女みんなが楽しめるバランスの良い町
・川越が大好きで大事にしている、盛り上げようとしている人々の集まり

今回ツアー中で出会った人たちは、私一人ではもちろん会うことすらできなかった人々だったわけだが。
川越で精力的に活動している面白い人たちを紹介するイベント「蔵端会議」を主催したり、ゲストハウスチーム「ちゃぶだい」で情報発信をしたりして、人と人を繋いで緩やかなコミュニティを築いてきた西村さんの存在がなければ成り立たなかったものだと思う。

物件がなかなかスムーズに見つからず苦労しながらも、少しずつ周りの人を巻き込みながら、上手にコミュニティ形成を行なっている姿にはとても感心する。
今回、出会った人たちとの会話ややりとり、空気感は彼だからこそできるものなのだと思う。
これからオープン予定の「ゲストハウスちゃぶだい」の建物自体もとても素敵だが、運営する中の人の「魅力」があるからこそ周りが協力してくれているのだと思う。(今回チームメンバーの方のお話はお聞きすることができなかったが、きっと良いメンバーで一丸と頑張っているのだと思う)

私自身も現在、向ヶ丘遊園にある大きい民家をリノベーションし、民泊とイベントスペースが併設された施設をつくっている途中だ。
今年9月にプレオープンを目指しているが、今回の旅での経験や感じたことをその場所に限らず、今後の自分のコミュニティ形成に生かしていきたい。

この記事を書いた旅人

しおかわえりな。平成元年生まれ。学生時代に東南アジアをバックパッカー、オーストラリア(パース)でワーキングホリデーの経験を経て移住を目論み手段として調理師を数年経験。現在はシェアハウス、シェアスペース、民泊、下宿を住みながら運営。ここ数年、働き方と生き方の境界線がどんどん溶けていく感覚。

 

itinerary tour in 川越レポートTOPに戻る